将棋界のレジェンド、加藤一二三九段(ひふみん)6つの魅力
藤井聡太四段で盛り上がっている将棋界のレジェンド、加藤一二三九段が6月20日をもって現役引退しました。藤井聡太四段の登場と共に、加藤一二三九段の引退は世代交代の象徴とも言えます。
個性派で有名な加藤先生(以下ひふみん)の対局はめちゃくちゃ格好よくて面白い。将棋素人だけど、ファンの僕が素人でもわかる、ひふみんの魅力をたっぷりお伝えします。
対局スタイル
それぞれの棋士が自分の対局スタイルを持っていますが、せいぜい将棋盤と座布団の距離、飲み物やおやつ、考える時の姿勢、扇子の有無くらいのものです。
しかし、ひふみんの対局スタイルには他の棋士と明らかに違うこだわりが見られます。
ネクタイが長い
ひふみんは対局時、ネクタイがめちゃくちゃ長いです。理由はわからないですが、対局中だけ長いので、何かの験担ぎかと思います。
本人いわく、バラエティーに呼ばれるようになったのは、ネクタイで目立っていたおかげなんだとか。何事にもプラス思考は流石のレジェンドです。
駒台まわし
駒台とは取った駒を置く台で、両者の盤面右側におかれます。駒台自体は正方形なのでどう置いても同じですが、ひふみんは対局前にしっくりくる位置になるまで回してセットします。ひふみんなりの強い拘りを感じます。
ひふみんアイ
ひふみんアイとは、対局中、相手の後ろ側に立ち、相手視点から盤面を見るひふみん独特の技です。
ひふみんアイという名称は、ニコニコ生放送のユーザーコメントから生まれ、ついには公式用語になってしまいました(笑)ニコ生の将棋対局では「ひふみんアイで見てみましょう」が恒例です。
ひふみんいわく、新たな閃きが生まれるのだとか。基本的には相手が退室している時にやりますが、稀に対局相手の真後ろに立つことも。その際に長いネクタイが相手の頭に当たったのは有名なエピソードです。
ネットでは「ひふみんアイは長いネクタイとあわせて完成する」と言われています(笑)
秒読みでも「あと何分?」
ひふみんは対局中、「あと何分」と記録係に頻繁に聞くことがあります。将棋って残り時間が少なくなると秒読みといって、記録係の方が残り時間を「1.2.3.4・・・」とカウントします。しかし秒読み中でも「あと何分」がひふみん流。ひふみんいわく、他の棋士が体を揺らしたり、扇子を開閉するのと一緒で思考のリズムをとっているのだとか。残り時間なんて関係ないみたい。過去にはこれで記録係や解説者をキレさせたこともあります(笑)
まとめ
最近は将棋以外にもTVのバラエティー番組などにも出演され、愛らしいキャラクターが人気のようです。ひふみんの豪快でフリーダムな将棋を見る機会が少なくなると思うと残念ですが、さらなる活躍を期待しています。